今月の健康記念日
- 2023/05/26
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🕊知っているようで知らない、背骨のあれこれ
背骨は、背中の中央に走っている骨で、首からお尻にかけてあります。大人の場合、上から頸椎(けいつい:7個)、胸椎(きょうつい:12個)、腰椎(ようつい:5個)とあり、それにお尻の骨である仙骨(せんこつ:1個)、尾骨(びこつ:1個)を加えた計26個の骨で構成されています。
骨と骨は関節でつながっており、その間にはクッションの役割をする軟骨の椎間板(ついかんばん)があります。
背骨は私たちのカラダを支える重要な骨格の一部で、成長とともに湾曲しはじめ、大人の背骨はS字カーブを描いています。これは直立二足歩行する際にバランスをとるためで、このカーブによって地面から伝わる衝撃をやわらげ、スムーズに歩くことができるのです。
また、背骨には「脊椎」(せきつい)という神経の束が通っており、そこから枝分かれした末梢神経が全身の筋肉や内臓、器官を動かしています。つまり、背骨はカラダの機能や感覚を調節する重要な役割を果たす神経も守っているのです。こうしたことからも、背骨と健康が密接な関係にあることがおわかりでしょう。

🕊背骨が歪む原因は日常生活にいっぱいある?!
カラダを支え、歩行のバランスをとり、神経を守るなど、大切な役割を多く担う背骨。その人体の大黒柱である背骨が歪んでコンディションを崩すと、健康面でさまざまな悪影響が生じることは容易に想像できるでしょう。
背骨の歪みは骨格、筋肉、神経などに負担をかけて、下のような症状を引き起こします。

背骨に歪みが生じる原因は、日常生活の中に潜んでいるケースが多くあります。例えば、長時間のデスクワークで同じ姿勢で座っていると、背中の湾曲が崩れやすくなります。椅子の背にもたれ掛かったり、片肘をついている場合も、背骨が歪みやすくなります。
また、普段から足を組んで座る人はもちろん、腕を組む人もお腹に重心が掛かるため、自然と猫背になってしまいます。
ほかにも、運動不足だと背骨を支える筋肉が衰えやすくなり、背骨の歪みを生じる可能性が高まります。
最近、腰痛や肩こりがひどくなったり、頭痛やめまい、手のしびれなど体調に異変を感じている方は、正しい姿勢や運動習慣を維持できているかなど、日常生活を見直してみましょう。

🕊普段の生活を見直して背骨の健康を維持しよう!
背骨に歪みが生じる原因が日常生活の中に多くある一方で、歪みを矯正する方法も普段の生活の中にいっぱいあります。具体的には、以下の方法などがあります。

ほかにも、現代人はスマホやPCを使ったデスクワークなど、日常生活の中で背中を丸めた猫背の状態になる機会が多くあります。スマホやPC使用時の姿勢を見直すのもよいでしょう。
また、背骨の歪みの改善はやはりストレッチが効果的です。ストレッチは背骨の柔軟性を高め、背中の緊張を解消する効果があります。インターネット上にさまざまな方法が紹介されているので、自分にあったものを探して実践してみましょう。
ただし、ストレッチの際には無理をせず、痛みが出た場合にはすぐにストップしましょう。また、背骨のコンディションが悪い場合には、専門家に相談することをお勧めします。

参考:背骨コンディショニング協会HP、「NAORU」グループ公式サイト、大正製薬製品情報サイト「大正健康ナビ」、クロワッサンONLINE、アレックス脊椎クリニックHP、All About Beautyサイト、Wikipedia等