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今月の健康記念日

健康記念日ヘッダー(20年8月)

 1985年(昭和60年)の8月10日、日本心臓財団が創立15周年を記念し、厚生省(現厚生労働省)とハー(8)・ト(10)の語呂合わせで「健康ハートの日」を制定しました。
これまでの「心臓病・脳卒中=病気の予防」という一般的イメージから、“健康ハート”をつくるという明るいプラスのイメージで、この日を中心に心臓病予防の意識を国民の間で高めようと始めたのが経緯です。
日夜休みなく、全身に血液を送り出すポンプの役目を果たす心臓。わたしたちの生命をつなぐ大切な働きをしてくれる心臓の労わり方や、健康を保つためのコツをみていきましょう。
 
 
 
 🕊新型コロナで重症化も?! 世代を越えて危険な心臓病

 高齢になるにつれてリスクが高まる心臓病。しかし、生活習慣に起因するケースも多くみられ、高齢者に限らず、働き盛りの壮年世代や若者世代にとっても無視できない病気です。
また、感染拡大が続く新型コロナウイルスは、心臓病などの基礎疾患があると重症化することがわかってきました。心臓と肺は密接に関係しており、肺炎による低酸素血症(動脈を流れる酸素が不足している状態)が心機能を抑制する可能性があるのです。
ほかにも新型コロナは鼻やのど、肺以外にも、心臓の血管や筋肉の細胞に直接感染することが判明していて、血管に直接感染すると心筋梗塞狭心症を引き起こすリスクが高まります。そして、筋肉にも感染すると不整脈を起こし、突然死の危険が高まります
心臓病と新型コロナの症状は「息苦しさ、せき、呼吸困難」※1と、よく似ていて紛らわしく、心臓病の悪化や新型コロナの感染に気づきにくいこともあるので注意が必要です。少しでも体調の変化を感じたら、かかりつけ医などに相談しましょう。

※1【なぜ心臓病で息苦しさ、せき、呼吸困難が起きるの?】
 心臓病を患う人は、心臓のポンプとしての機能が低下しているため、息苦しさを感じたり、場合によってはせきがでたりすることもあります。また重症化すると、呼吸困難になります。
 

 
🕊心臓病の危険因子を軽減する生活を!

心臓病の一般的な危険因子としては、高血圧高脂血症肥満糖尿病喫煙などが挙げられます。健康な心臓をつくるには、まず、これらを軽減するライフスタイルを心掛けなければなりません
           イラスト1-1 

例えば心臓病の危険因子の一つ、高血圧に注目してみましょう。
血圧は塩分の取り過ぎ運動不足肥満ストレス喫煙などが原因で高くなります。また、高血圧は自覚症状に乏しく、血圧が低い人に比べればむしろ活動的で、一見健康そうな人が多いのも傾向です。
しかし、高血圧の状態が長く続くと動脈硬化が進み、血管が詰まりやすくなったり、破裂しやすくなったりします。その結果、狭心症心筋梗塞などを起こしやすくします。心臓以外にも、脳梗塞、脳出血のリスクが高まるのはいうまでもありません。
血圧を下げるには、減塩など食生活を見直すのはもちろん、ストレスの発散や、心臓に負担のない軽い運動も効果が認められています
日本心臓財団では心臓病に限らず、さまざまな生活習慣病の予防に役立つ「健康ハート10ヵ条」を提唱しています。暑い夏のうちから、これら10ヵ条を心がけて毎日を過ごし、心臓病を発症することが多い冬に備えておきましょう。

     健康ハート10ヵ条1   


   協力:公益財団法人 日本心臓財団
 

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