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グラウンド・ゴルフの魅力を探ろう!②

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1982年に鳥取県で誕生したグラウンド・ゴルフ。国庫補助事業の指定を受け、高齢者向けスポーツとして考案されました。
 以来、いつでも、どこでも、だれでも、だれとでも楽しめる気軽さから、年齢や性別、障がいの有無を問わず全国へ広まり、今や国民体育大会(国体)の公開競技にも名を連ねています。
 そんなグラウンド・ゴルフの魅力を探る3回シリーズの第2回目──。
 今回はプレーに必要な用具や基礎技能、コース設定を解説します。 
なお、本特集は大阪体育大学の細川磐名誉教授のご協力を得て、『細川磐のグラウンド・ゴルフ読本』(オフィスなかおか刊、A5判:文庫)をもとに解説していきます。

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グラウンド・ゴルフの用具あれこれ
 
グラウンド・ゴルフの用具は第1回で触れた通り、鳥取県の泊村の老人クラブ連合や体育指導員(現スポーツ推進委員)のメンバーなど、さまざまな人たちの協力を得て、安全性、耐久性などを十分に考慮し、開発されました。プレーに必要な用具は次の通りです。

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 ◆グラウンド・ゴルフの基礎技能
 
【クラブの握り方】
まず、左手で小指→薬指→中指の順番に力を入れるように握ります。人差し指と親指は軽く握りましょう。
次に右手は、左手の親指と人差し指に重ねるように握ります。小指→薬指→中指の順番に軽く力を入れるようにしましょう。
ほかにも野球のバットを握るような方法も一般的です。スイングしてみて、打ちやすく、クラブヘッドの打面が安定する方を選びましょう。
 
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【スタンスの取り方】
ボールを打つときのスタンス(足の位置)は、基本的には肩幅と同じぐらいがいいでしょう。
また、長い距離のときは広く、短い距離のときはせまくすることで、安定したスイングができます。
 
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 【構えとスイングのコツ】
スタンスを取ったら、両足に均等に体重を乗せて膝を少し曲げ、背筋を伸ばし、やや前傾姿勢を取ります。このとき肩の力は抜きましょう。
そして、スイングする際は下半身をあまり動かさないようにクラブを振り上げ(バックスイング)、ボールから目を離さないように振り下ろします(フォワードスイング)。
 
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【ホールポスト周辺での狙い方】
ホールポストの向く方向によって、ホールインの狙い方はもちろん違ってきます。ホールポストの3本脚が邪魔にならないときは、ポスト下の鈴を狙いましょう。
 弱気になって弱打をすると、ホールポストの低円を越えられず、手前で止まってしまうことがあります。
 一方、強打すると跳ね返ってしまうので、力の調節が大切です。

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ホールポストの脚の一本が邪魔で鈴が狙えない場合は、ほかの脚の内側を狙います。
なお、グラウンド・ゴルフではホールインのことを“トマリ※1といいます。
 
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◆グラウンド・ゴルフのコース設定は?
 
グラウンド・ゴルフの標準コースは下の通り、50メートル、30メートル、25メートル、15メートルの外回り4ホール、内回り4ホールの合計8ホールで構成されます。 
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ただし、グラウンド・ゴルフは「どこでもできる」のが特徴の一つ(第1回見出し「グラウンド・ゴルフの特徴は7つ」参照)参加人数や距離、ホールポストの数も、場所によって自由に設定できるので、ある程度の大きさの広場(公園や小学校のグラウンド等)、空き地であれば、どこでもできます。
例えば下のように、細長い場所では長方形コース、子どもを対象とした距離の短いミニコースを設定しても構いません。
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 なお、コースを設定するうえで、安全面やほかの組のプレーヤーを妨げないように、近接するスタートマットとホールポストの距離は最低5メートル以上とるのが理想的です。そうしたことも考慮しながら、コースを設定しましょう。
 
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 以上、今回はグラウンド・ゴルフの用具や基礎技能、コース設定について触れましたが、いかがでしたか?
 
グラウンド・ゴルフは上達するのが速く、技能の向上が目にみえてわかるのも魅力の一つ。すぐに楽しめそうですね。
次回はプレーをする上で守らなければならない、エチケットやルールなどを解説します。



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