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ヘルスケア~自律神経失調症

自律神経失調症2
春には冬の寒さも和らぎ、植物は芽吹き始め、生命力が活発に動き始めます。私たち人間も精神的、肉体的に生命エネルギ-が活性化される季節を迎えますが、同時に不安定な状態になりやすい季節でもあります。特に今春は新型コロナウイルスの感染拡大で、外出を控え、自宅にこもる生活が続くなど、生活リズムの変化からストレスがたまり、心身の不調を招くことが心配されます。
この心身の不調のうち、その症状の原因となる器質的な異常が認められない症候群が自律神経失調症です。
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 ☘自律神経失調症の主な症状は?
 
 自律神経とは自分の意思とは関係なく、呼吸、血圧、体温などを調節することにより体内環境を一定に保つ神経系のことで、交感神経と副交感神経の2つから構成されています。交感神経は生命に危険を感じた時の生体反応であり、一方、副交感神経は安らぎや安心を感じるときの生体反応です。
 健康な状態では、この2つの神経が互い協調し合いながら体内環境を一定、すなわち健康な状態に保っています。一方、元来健康な方でも不規則な生活普段と違う環境ストレスの蓄積などで自律神経が乱れてしまうと、自律神経失調症の以下の不調が現れます。
 
  ★主な症状
  <全身的症状>
  めまい、倦怠感、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、肩こり、手足のしびれ、
  不眠、食欲不振、吐き気、胃痛・胃もたれ、下痢、頻尿、微熱、過呼吸、
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  味覚障害、生理不順など
  <精神的症状>
  不安感、イライラ、うつ状態、情緒不安定、被害妄想、人間不信など
 
 
 ☘自律神経失調症の原因と治療法について
 
 自律神経失調症の原因については、生活リズムの乱れや過度のストレス以外にも、薬物やアルコールの過剰摂取、更年期障害(ホルモンバランスの乱れ)、先天的要因などが挙げられます。
 また、自律神経の中枢は脳の視床下部(ししょうかぶ)というところにあり、喜怒哀楽といった情緒、意欲、記憶などをつかさどる辺縁系(へんえんけい)と相互連携していることから、心の問題も深く関わっています。
 治療では基本的には食生活睡眠労働状況などを見直し、改善することが重要です。それでも改善されなければ、それぞれの症状に対する薬物による対処療法を試みます。
 ほかにも、カウンセリングなどの心理療法リラクゼーション法自律訓練法(意図的に呼吸や筋緊張度を変化させる訓練を通して自律神経をコントロ-する)といった治療法もあります。
 

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 ☘軽い運動・ストレッチでストレス解消を!
 
 新型コロナウイルスに感染する不安や長期間の自宅待機などでストレスがたまり、心身の不調を訴える人が多くなってきました。
 首相官邸ホームページの「新型コロナウイルス感染症に備えて」(https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.htmlでは、その対策として「手洗い」「適度な湿度を保つ」とともに「普段の健康管理」も掲げ、普段から十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておくことを訴えています。
 十分な睡眠をとるには、やはり軽い運動でストレス解消するのが一番! 屋内でもできる軽い筋トレストレッチ男性の場合は家事にも積極的に参加して気分転換しましょう。
 ストレッチでは、自律神経と密接に関わる背骨まわりを刺激する体操がおススメ。背骨を反らしたり、ひねったりして自律神経を刺激し、交感神経と副交感神経のバランスを整えて心身の不調を防ぎましょう。 

             
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※石堂先生の監修によるシリーズは今回が最終回です。
 1年間、ありがとうございました。
 次回からは本サイト取材・責任編集による新装『エルダー・ヘルスケア』を開始します!
 引き続きご愛読ください!



<石堂達也院長 紹介>
・薬師堂クリニック 院長/医学博士

・略歴~弘前大学医学部卒業、筑波大学大学院修了。東京都立駒込病院内科研究医、国立がんセンター中央病院、
    東京女子医大東洋医学研究所を経て、薬師堂クリニックを開院。
・専門分野~消化器内科(特に胃がんの内視鏡診断)/内科一般/東洋医学(漢方薬、経路治療
・認定医~日本内科学会 認定内科医/日本消化器病学会 専門医/日本医師会 指定産業医


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〒100‐0014 東京都千代田区永田町2‐14‐2 山王グランドビル2F
TEL03-3500-5090  FAX03-3500-5367
ホームページ:yakushido-clinic.jp/


<診察内容> 
・内科全般(風邪などの急性疾患)
・消化器疾患全般(胃潰瘍・胃炎、慢性の便秘症・下痢症、過敏性腸症候群、慢性肝炎、胆のうポリープ、胆石症など)
・生活習慣病(高血圧症、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症など)
・アレルギー性疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、慢性じん麻疹、アレルギー性鼻炎など)
・超音波検査による乳がん検診
・「からだのこわばり・ゆがみ」に原因する様々な慢性疾患
・煎じ薬による漢方治療(保険適用)
・食事指導
 
<主な紹介先病院>
・国立がん研究センター中央病院(各科)
・虎ノ門病院(各科)
・東京逓信病院(各科)
・朝日生命成人病研究所(糖尿病、大腸内視鏡検査)
・赤坂東急ホテル島崎眼科(眼科)
・東商ビル診療所(耳鼻科)
 
<一般診療時間>
・月~木  午前 9:00~13:00 / 午後 14:30~18:00
・金    午前       休診    / 午後 14:30~19:00
・土    午前 9:00~13:00 / 午後            休診
※休診日:金曜日午前・土曜日午後・日曜・祝祭日
※超音波検査、内視鏡検査の診療時間はホームページ(yakushido-clinic.jp/)をご覧いただくか、03-3500-5090にご連絡ください。
 
 <アクセス>
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・東京メトロ(銀座線・丸の内線)
 →赤坂見附駅11番出口(プルデンシャルタワー口)を出て直ぐ(10m)、ベルビー赤坂出口より徒歩5分
・東京メトロ(南北線・有楽町線・半蔵門線)
 →永田町駅出口より徒歩5分





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