ヘルスケア~花粉症
- 2020/03/17
- 10:00
冬の寒さも和らいだ季節に始まるつらい鼻みず・鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、頭痛、倦怠感などなど――。これらスギ花粉症の症状に悩む人は年々増加し、現在、患者数は全国で約2000万人と推定されています。
花粉症の原因となる植物はさまざまありますが、代表的な植物はやはり「スギ」。全体の約8割を占めているという報告もあります。
今年のスギ花粉の飛散量は例年に比べ少ない予想ですが、油断は大敵! 正しい知識で万全に予防対策を施し、花粉シーズンを乗り切りましょう!
今年のスギ花粉の飛散量は例年に比べ少ない予想ですが、油断は大敵! 正しい知識で万全に予防対策を施し、花粉シーズンを乗り切りましょう!
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☘スギ花粉症って昔からあった病気?
今や「国民病」といわれているスギ花粉症。でも、その存在が国内で初めて認められたのは、昭和の東京オリンピックのころだそうです。つまり、比較的最近になって出現した病気といえるでしょう。
スギは日本古来よりある植物であり、毎年春になるとスギ花粉が飛散していたにも関わらず、なぜこの数十年の間に爆発的に増加したのでしょうか?
一つ目の理由としては、スギ花粉の飛散量が増えたこと。高度成長期の1960年代、建築資材確保のために国が主体となってスギの植林が推奨され、日本中に沢山のスギ山が誕生。そのために花粉飛散量が増加した結果、スギ花粉が増えました。
二つ目には、大気汚染物質の関与が挙げられます。山間部より都市部に飛来する間に、大気中のPM2.5、排気ガスなどの大気汚染物質がスギ花粉表面に付着。そして、大気汚染物質自体がアレルギ-の原因となり、アレルギ-症状を引き起こすのです。
三つ目は寄生虫駆除の関与。寄生虫に感染した人はIgE抗体を大量に作り、その抗体がアレルギ-反応を引き起こす肥満細胞の表面に結合するためにアレルギ-反応が抑えられると言われています。寄生虫が日本から駆除された時期と、スギ花粉症の出現時期とが一致することが、この説を支持する根拠となっています。
☘花粉が飛ぶのは春先だけ?
花粉症の原因となる植物は約60種類あるといわれますが、主なものはスギのほか、ヒノキ、ハンノキ、ブタクサ、ヨモギなどが挙げられます。これら植物の花粉の飛散時期は下の通り。ブタクサやヨモギなどは、初夏から秋にかけて花粉を飛ばすので、花粉症のリスクは春先だけでないことがわりますね。
ちなみにスギ花粉の飛散は、2月上旬から日本列島の南方ではじまり、気温の上昇にともなって次第に北上し、4月中旬まで続きます。
★主な花粉症原因植物と花粉の飛散時期
・ヒノキ…3月~5月
・ハンノキ…1月下旬~6月
・ブタクサ…6月~8月
・ヨモギ…8月~10月
・ハンノキ…1月下旬~6月
・ブタクサ…6月~8月
・ヨモギ…8月~10月
☘症状を確認し、早めの治療・対策を!
花粉症は症状が出てからよりも、症状が出る少し前から治療や予防対策をすることで、より楽に花粉症シーズンを乗り切れます。
花粉症の予防は、とにかく花粉を徹底して寄せつけないこと! せっかく治療しても、この時期は空気中に花粉がたくさん含まれているので、対策が不十分だと元も子もありません。外出するとき、また家にいるときも、なるべく花粉から遠ざかるよう心がけて生活しましょう。
★日常生活の注意点7か条
1.花粉情報に注意し、外出はなるべく避ける
3.ナイロン・綿素材など花粉のつきにくい服装を
4.家に入る前に髪や服などについた花粉を落とす
5.手洗い、うがい、洗顔をしっかり行う
6.飛散の多い時は洗濯物や布団を外に干さない
7.室内は拭き掃除がおススメ!
花粉症の薬物治療は、抗アレルギ-剤の内服がメインとなります。
内服薬も、症状が出現する2週間ほど前から開始することがお勧めです。抗アレルギ-剤を飲むと眠くなるので飲みたくないという方が多いですが、最近は薬効が同等度でも眠くならない薬が販売されていますので、医師や薬剤師に相談してください。
<花粉の飛散情報をチェック!>
花粉の飛散量は日々変わります。こまめにチェックして万全なセルフケアを!
・日本気象協会花粉情報
・環境省花粉観測システム「はなこさん」
※石堂先生ご監修による本シリーズは次回が最終回。テーマは「自律神経失調症」の予定です!
<石堂達也院長 紹介>
・薬師堂クリニック 院長/医学博士
・略歴~弘前大学医学部卒業、筑波大学大学院修了。東京都立駒込病院内科研究医、国立がんセンター中央病院、
東京女子医大東洋医学研究所を経て、薬師堂クリニックを開院。
・専門分野~消化器内科(特に胃がんの内視鏡診断)/内科一般/東洋医学(漢方薬、経路治療
・認定医~日本内科学会 認定内科医/日本消化器病学会 専門医/日本医師会 指定産業医
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〒100‐0014 東京都千代田区永田町2‐14‐2 山王グランドビル2F
TEL:03-3500-5090 / FAX:03-3500-5367
ホームページ:yakushido-clinic.jp/
<診察内容>
・内科全般(風邪などの急性疾患)
・消化器疾患全般(胃潰瘍・胃炎、慢性の便秘症・下痢症、過敏性腸症候群、慢性肝炎、胆のうポリープ、胆石症など)
・生活習慣病(高血圧症、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症など)
・アレルギー性疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、慢性じん麻疹、アレルギー性鼻炎など)
・超音波検査による乳がん検診
・「からだのこわばり・ゆがみ」に原因する様々な慢性疾患
・煎じ薬による漢方治療(保険適用)
・食事指導
<主な紹介先病院>
・国立がん研究センター中央病院(各科)
・虎ノ門病院(各科)
・東京逓信病院(各科)
・朝日生命成人病研究所(糖尿病、大腸内視鏡検査)
・赤坂東急ホテル島崎眼科(眼科)
・東商ビル診療所(耳鼻科)
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