ヘルスケア~春の七草と胃腸
- 2020/01/15
- 10:30
年末からお正月にかけて宴会が続き、飲み過ぎ・食べ過ぎでみなさんの胃腸、悲鳴を上げていませんか? そんな疲れた胃をいたわるのにピッタリなのが、春の七草を使う「七草粥(ななくさがゆ)」です。
瑞々しい七草は、いわゆる日本のハーブ。香り高く滋養豊かで、ビタミンたっぷりの七草を入れたお粥は消化にやさしく、胃腸の回復にちょうどいいメニューです。
もう過ぎてしまいましたが、1月7日は「七草粥の日」。改めて七草粥の種類と効用や、胃腸の上手なリセット法などをご紹介しましよう!
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☘意外と効能がいっぱい! 春の七草
〽七草なずな、唐土の鳥が、日本の国へ、渡らぬさきに、
手拍子そろえて、すととん、とんとん……♪
正月七日の朝、摘み取りそろえた七草を洗ってまな板にのせ、唄を歌いながら小気味よいリズムで刻むお母さまの姿を懐かしく思い出すエルダーの方々もいらっしゃるのでは? 春の七草とは、芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座(ほとけのざ)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)のことです。
七草は早春にいち早く芽吹くことから、草花が芽吹くエネルギーに満ち溢れ、邪気を払うとされています。1年間の無病息災や五穀豊穣を祈って、正月7日の朝に七草粥を食べるという伝統習慣が現在にも伝わっています。
この伝統習慣の歴史を紐解くと、日本には古来から年の初めに若菜を摘んで食べる「若草摘み」という風習がありました。また中国には、1月7日に「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」という7種類の草や野菜を汁物に入れて食べる風習があり、この七種菜羹の習慣が日本に伝わり、若菜摘みと結びついたと言われています。
七草にはそれぞれビタミンが豊富に含まれているほか、鉄分たっぷりのせり、利尿作用を促すなずな・はらべこ・ごぎょう、消化を促進するすずな・すずしろと、さまざまな効能があります。
★春の七草の効能
☘なぜ疲労したり、食べ過ぎると胃腸は疲れるの?
私たちは、生命活動をするためのエネルギーを食べ物からいただいています。
口に入れられた食べ物は、唾液に含まれるアミラーゼによりデンプンが消化され、次に胃に送られます。胃では胃酸や消化酵素が分泌されています。そして、収縮・蠕動(ぜんどう)運動を繰り返すことにより、食べたものと胃酸・消化酵素を十分に混ぜ合わせ、ドロドロの液状になるまで消化して小腸に送り出します。さらに小腸では、肝臓で作られた胆汁液が分泌され、脂質類が消化されます。
そして、十分に消化された食べ物は小腸粘膜から吸収され、体中に運ばれてエネルギーとして活用されるようになります。
しかし、残念ながら人間の消化吸収能力には限界があります。疲労やストレス状態では、消化吸収能は低下し、消化不良状態となります。また体調は良くとも、口から入る食べ物の量が多すぎる(食べ過ぎ)と同様に消化不良となります。当然、消化吸収が十分に行わなければ、エネルギ-は生成されず、ガス欠状態となってしまいます。
また、消化不良の状態では、胃の中の食べ物がいつまでたっても小腸に送り出すことができないために、胃もたれ、胃部膨満(お腹の張り)、げっぷ、胃酸の逆流などの不快な症状が引き起こされます。このような時には、胃腸に負担が掛からず、効率よく栄養を摂取出することができる食事が理想的です。まさしく消化のいいお粥にビタミン豊富な野菜などを加えたもの、つまり七草粥が最適です。
☘美味しい七草粥で今年も元気に!
新春の若草をお粥にして、正月疲れの胃腸を休め、野菜不足を補う七草粥は、健康を考えた昔からの合理的な食事法です。
今の時代、春の七草を探して摘むのは大変ですが、最近は1月7日の「七草粥の日」が近づくとスーパーやネット通販などでセットになったものや、フリーズドライ品などが手に入ります。
邪気を払う占いの意味合いで7日に食べられてきた七草粥ですが、胃腸を労わるカラダにいい食事であることは間違いなし! ネット通販などでは、まだ七草セットを販売しています。7日は過ぎましたが、今からでも七草の生命力を得て、今年も健康に過ごしましょう!
邪気を払う占いの意味合いで7日に食べられてきた七草粥ですが、胃腸を労わるカラダにいい食事であることは間違いなし! ネット通販などでは、まだ七草セットを販売しています。7日は過ぎましたが、今からでも七草の生命力を得て、今年も健康に過ごしましょう!
<石堂達也院長 紹介>
・薬師堂クリニック 院長/医学博士
・略歴~弘前大学医学部卒業、筑波大学大学院修了。東京都立駒込病院内科研究医、国立がんセンター中央病院、
東京女子医大東洋医学研究所を経て、薬師堂クリニックを開院。
・専門分野~消化器内科(特に胃がんの内視鏡診断)/内科一般/東洋医学(漢方薬、経路治療
・認定医~日本内科学会 認定内科医/日本消化器病学会 専門医/日本医師会 指定産業医
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〒100‐0014 東京都千代田区永田町2‐14‐2 山王グランドビル2F
TEL:03-3500-5090 / FAX:03-3500-5367
ホームページ:yakushido-clinic.jp/
<診察内容>
・内科全般(風邪などの急性疾患)
・消化器疾患全般(胃潰瘍・胃炎、慢性の便秘症・下痢症、過敏性腸症候群、慢性肝炎、胆のうポリープ、胆石症など)
・生活習慣病(高血圧症、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症など)
・アレルギー性疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、慢性じん麻疹、アレルギー性鼻炎など)
・超音波検査による乳がん検診
・「からだのこわばり・ゆがみ」に原因する様々な慢性疾患
・煎じ薬による漢方治療(保険適用)
・食事指導
<主な紹介先病院>
・国立がん研究センター中央病院(各科)
・虎ノ門病院(各科)
・東京逓信病院(各科)
・朝日生命成人病研究所(糖尿病、大腸内視鏡検査)
・赤坂東急ホテル島崎眼科(眼科)
・東商ビル診療所(耳鼻科)
<一般診療時間>
・月~木 午前 9:00~13:00 / 午後 14:30~18:00
・金 午前 休診 / 午後 14:30~19:00
・土 午前 9:00~13:00 / 午後 休診
※休診日:金曜日午前・土曜日午後・日曜・祝祭日
※超音波検査、内視鏡検査の診療時間はホームページ(yakushido-clinic.jp/)をご覧いただくか、03-3500-5090にご連絡ください。
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