ヘルスケア~冬こそ要注意! 心筋梗塞
- 2019/12/09
- 15:00
地球温暖化のせいでしょうか? それとも年齢のせい?
「夏」と「冬」の暑さ寒さばかり記憶に残り、穏やかな「春」「秋」が短くなった感じがします。
朝晩の寒さにゾクっとする今日この頃、今年はどんな冬になるのでしょう。
今回は冬に危険度が増す心筋梗塞を取り上げます。
今回は冬に危険度が増す心筋梗塞を取り上げます。
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☘ がんに次ぐ、死因の第2位!
日本では毎年およそ130万人が亡くなります。人口が約1億2600万人ですから、だいたい100人に1人の割合です。統計から見ると、日本人の死因の1位は悪性新生物(腫瘍、がん)、2位は心血管疾患、3位は老衰、4位は脳血管疾患、5位は肺炎。少し前に「老衰が3位に入った」なんてニュースも流れました。
心筋梗塞は第2位の心血管疾患(死亡数21万人)に含まれ、その死亡数は年間約4万人です。
★日本人の死因(2018年、死亡数136万人)
第2位 心血管疾患 21万人
第3位 老衰 11万人
第4位 脳血管疾患 11万人
第5位 肺炎 9万人
☘ 心筋梗塞ってどんな病気
心臓に血液を送る冠動脈は大動脈と呼ばれ、その内側は内皮細胞により覆われています。血液はこの内皮細胞の働きにより、血管内で固まることなくスムースに流れることができます。
しかし、血圧上昇や血糖上昇などにより内皮細胞が障害されると、血管壁内に悪玉コレステロールやマクロファージなどが入り込み、隆起(プラーク)を形成します。さらに、このプラークが破れると血栓が形成されて血管が詰まり、心臓に血液が流れなくなり、心筋は虚血から壊死に陥ります。この壊死に陥った状態が心筋梗塞です。
![body_kekkan_kessen[1]1](https://blog-imgs-134.fc2.com/o/f/f/officenakaoka/201912061438555e8.png)
心筋梗塞の第一の治療は、この詰まった冠動脈の血栓を取り除くことにより、再び血流を回復させることです。心筋へのダメージを最小限に食い止めるためには、発症から6時間以内が良いとされています(ゴールデンタイム)。ですから心筋梗塞の場合には、できるだけ早く専門施設へ行き、治療を受けることが重要になります。
ちなみに心筋梗塞とその他の胸痛疾患の違いは、その持続時間にあります。
心筋梗塞では胸痛が30分以上続くのに対して、狭心症では5分から15分と言われています。したがって、胸痛が30分以上続く場合には心筋梗塞が強く疑われますので、ためらわずに救急車を呼び、循環器専門病院に急行することをお勧めします。
☘ ヒートショックに気をつけて!!
なぜ、心筋梗塞は冬季に発症しやすいのでしょうか? 実際、冬季の発症数は夏季より多いと言われています(1.4~2.4倍という報告があります)。
ご想像の通り、冬は寒さにより血管が収縮します。血圧も上がり、血管に負担がかかります。屋内にいても暖かいリビングから寒いトイレ、脱衣所、風呂などに行くと血圧が急に上がります。この事例を「ヒートショック」と呼びます。このヒートショックのストレスにより心筋梗塞を起こしやすくなります。最近では、脱衣所やトイレにポータブルなヒーターを設置しているご家庭も多いようです。
★冬の心筋梗塞に対する予防法
・熱い風呂・長湯は御法度(38〜40度くらいの適温で短めの入浴)
・入浴前にはアルコールを飲まない
・入浴後、睡眠前、起床後にコップ1杯の水分補給
・外出時には防寒着、マフラー、帽子、手袋などで寒さを調整
・タバコは厳禁(禁煙あるのみ)
☘ こころの健康も大切!!
心筋梗塞の危険因子としては、老化や高血圧症、糖尿病、喫煙、肥満など、全身血管の動脈硬化を促進する病態は誰でも想像することが容易でしょう。
しかし、実はストレスやうつ状態などのこころの病気が発症の引き金になることが最近の研究で明らかになっています。
ストレス時に分泌されるストレスホルモンには、交感神経刺激、血小板凝集亢進、血管内皮機能障害などの作用が認められており、これらの変化により心筋梗塞が引き起こされると考えられています。
生活習慣を改善して成人病を予防するのと同時に、こころの健康状態も健康に保つことが心筋梗塞の予防にはとても大切なようです。
![body_shinzou_good[1]1](https://blog-imgs-134.fc2.com/o/f/f/officenakaoka/20191206144411a02.png)
<石堂達也院長 紹介>
・薬師堂クリニック 院長/医学博士
・略歴~弘前大学医学部卒業、筑波大学大学院修了。東京都立駒込病院内科研究医、国立がんセンター中央病院、
東京女子医大東洋医学研究所を経て、薬師堂クリニックを開院。
・専門分野~消化器内科(特に胃がんの内視鏡診断)/内科一般/東洋医学(漢方薬、経路治療
・認定医~日本内科学会 認定内科医/日本消化器病学会 専門医/日本医師会 指定産業医
![top_image[1]](https://blog-imgs-111.fc2.com/o/f/f/officenakaoka/20190429181259913.png)
〒100‐0014 東京都千代田区永田町2‐14‐2 山王グランドビル2F
TEL:03-3500-5090 / FAX:03-3500-5367
ホームページ:yakushido-clinic.jp/
<診察内容>
・内科全般(風邪などの急性疾患)
・消化器疾患全般(胃潰瘍・胃炎、慢性の便秘症・下痢症、過敏性腸症候群、慢性肝炎、胆のうポリープ、胆石症など)
・生活習慣病(高血圧症、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症など)
・アレルギー性疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、慢性じん麻疹、アレルギー性鼻炎など)
・超音波検査による乳がん検診
・「からだのこわばり・ゆがみ」に原因する様々な慢性疾患
・煎じ薬による漢方治療(保険適用)
・食事指導
<主な紹介先病院>
・国立がん研究センター中央病院(各科)
・虎ノ門病院(各科)
・東京逓信病院(各科)
・朝日生命成人病研究所(糖尿病、大腸内視鏡検査)
・赤坂東急ホテル島崎眼科(眼科)
・東商ビル診療所(耳鼻科)
<一般診療時間>
・月~木 午前 9:00~13:00 / 午後 14:30~18:00
・金 午前 休診 / 午後 14:30~19:00
・土 午前 9:00~13:00 / 午後 休診
※休診日:金曜日午前・土曜日午後・日曜・祝祭日
※超音波検査、内視鏡検査の診療時間はホームページ(yakushido-clinic.jp/)をご覧いただくか、03-3500-5090にご連絡ください。
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